日本スパ振興協会総会でスパツーリズム(Spa Tourism)講演

去る6月12日東京品川にて日本スパ振興協会(NSPA)の年次総会がおこなわれ、基調講演として当プラットホーム荒川雅志教授が「健康を手に入れる旅~ウェルネス&スパツーリズム」と題して講演をおこないました。日本スパ振興協会(NSPA:岡田友悟理事長)は心身の美と健康の維持・回復・増進を図る予防医学的サービスを総合的に行う「スパ」(SPA)に関する分野において、スパサービス提供者の水準を高める指導・啓発活動、市民に対する情報提供や安全で効果的な利用方法など、日本におけるスパ(SPA)の健全な発展に尽力される同業界日本最大手のスパ団体です。

琉球大学では2014年、日本の大学では初、国立大学法人の授業科目の一環に「スパマネジメント論」を同協会の多大なご支援のもとに成立させることができました。「公開授業」として一般社会人からも受講でき、講義最終日には琉球大学学長名で「修了証書」が授与されることで業界ほか各種メディアでも話題となりました。2015年は12名の社会人が受講申し込みをされました。

総会の講演では、荒川教授よりウェルネスツーリズムが現在世界的に大きな市場を形成しており、今後も急速に拡大予測があること、ウェルネスツーリズムの主要は「スパツーリズム」(三井情報開発(株)丸山智規R&Dリーダー提供資料より)であり、今後は日本でもスパをコアコンテンツとした観光との融合を期待しました。また、“SPA”で提供するサービスはトリートメント施術といった狭義の従来の認識から、デスティネーションスパのようなゆっくり転地滞在し、食、運動、休養(睡眠)、医療(ヘルスチェック、カウンセリング等)で構成した「トータルヘルスプロモーション」もスパであり、日本らしいデスティネーションスパの具現化が待望されていることを紹介しました。

 総会では、年度報告とともに、『スパの日』を制定してスパの認知度を世に広める試みも紹介されました。2と8でTwoツー(2)、パ(8)≒スパの語呂合わせから、毎年2月8日がスパの日となります。スパ啓発発展に寄与する日本スパ振興協会の設立月でもあり、また「スパ&ウェルネスウィーク」が毎年2月に開催され連動して活性化を図る目的とのことです。