地域ヘルスケアビジネス推進フォーラムで基調講演(内閣府沖縄総合事務局・万国医療津梁協議会主催)

内閣府沖縄総合事務局、万国医療津梁協議会主催、沖縄県後援の地域ヘルスケアビジネス推進フォーラムが11月5日に開催されました。ヘルス・ツーリズム研究分野から荒川雅志教授が基調講演として「沖縄におけるヘルスケアサービスの可能性~観光と健康の融合サービスの展開~」と題して講演しました。

ヘルスケアビジネスは地域における「雇用の創出」、「地域コミュニティの活性化」、「医療費の抑制」という一石三鳥の効果が期待されており、政府は「地域版次世代ヘルスケア産業協議会」の全国展開を推進することとしています。

本フォーラムでは、経済産業省において開催された「地域ヘルスケアビジネス推進フォーラム」の沖縄版を行うもので、経済産業省からは商務情報政策局ヘルスケア産業課小林慎司係長が来沖しヘルスケアビジネスに関する解説をおこないました。ほか厚生労働省から関連政策として地域包括ケアシステムの概要説明、地域ヘルスケア産業支援ファンドの紹介もありました。

この全国展開においては、ヘルスケアビジネス推進協議会(仮称)を地域単位で担う組織づくりが計画されており、沖縄では「万国医療津梁協議会(万医協)」がその役割を担うことが期待されています。万医協は全国に先駆けて産・学・官に「医」を加えた新たなネットワークの構築を進めており、沖縄における国際医療交流(万国医療津梁)を推進し、地域における経済の活性化及び観光の高度化を目指しています。ボードメンバーには会長に琉球大学大城肇学長、副会長に東良和(財)日本旅行業協会理事・沖縄ツーリスト会長をはじめ県内政財学界の長クラスで構成され、本フォーラムにも参加されました。

観光が、所轄の国土交通省はもとより、経済産業省、厚生労働省、農林水産省など複数の省庁にまたがり、まさに国策としてダイナミックに動いていくなかに沖縄が中核に関与していることを感じさせるフォーラムでありました。

沖縄に期待される多様なヘルスケア~観光との融合~新しいプレーヤーのヘルスケア参入によるイノベ―ション

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