健康運動指導士にヘルスビジネス、経営学の視点を

(開催報告)アドバイザリーボードの仲地哲です。私が理事をしています一般社団法人プロモーションうるまの主催におきまして「健康・スポーツ産業イノベーションセミナー」を先週開催しました。定員30名のところ60名が集まる盛況でした。この講習会は沖縄では数少ない健康運動指導士及び健康運動実践指導者の登録更新に必要な履修講義として3単位が認められることになりました。

講師は琉球大学の荒川教授と名桜大学の山本薫准教授が務めました。資格更新に必要な講義内容として生活習慣病概論、特定健診・特定保健指導、メタボリックシンドローム、高血圧症、糖尿病、ロコモティブシンドローム、行動変容理論、運動と心の健康、運動処方などを解説しつつ、荒川教授からは次世代ヘルスケアとして全国で取り組まれる最新の保健事業「宿泊型新保健指導」の紹介がありました。山本先生は運動生理学の専門家の立場から最新の健康運動理論と実践をわかりやすく解説されました。

保健指導にも市場動向と顧客視点を取り入れ、経営理論を駆使すべきと力説した荒川先生の講義はこれまで聞いたことがなく大変新鮮なものでした『従来型の運動指導では到底生き残れません、ヘルスビジネスの最新を駆使し常にアップデートしないと目の肥えた消費者には刺さらない、ひいては健康長寿も取り戻せない!』といった言葉には、聴衆一同真剣なまなざしですごい講義でした!

講義1:「日本再興戦略と次世代ヘルスケア産業の動向~次世代の保健指導と健康運動実践指導士の役割~」
講師: 荒川 雅志(琉球大学大学院観光科学研究科ヘルスツーリズム分野教授)
講座2:「動脈硬化予防改善のための運動処方」
講師:山本 薫(名桜大学人間健康学部スポーツ健康学科准教授)
参加者:健康運動指導士、健康運動実践指導者、自治体地域保健担当者、サービス産業従業者ほか
主催: 一般社団法人プロモーションうるま
所轄団体: 公益財団法人 健康・体力づくり事業財団