沖縄の食文化、琉球料理の保存・普及・継承に向けて検討開始

沖縄県文化観光スポーツ部文化振興課主管の「沖縄食文化の魅力味わい事業」(H27年度事業事務局:株式会社国建、有限会社アンテナ)の検討委員会が組織され、当プラットホームから荒川雅志教授が委員(委員長)として参画することになりました。

沖縄の食文化は、地理的な特性や琉球王朝時代、大交易時代を通じ歴史的な過程を経て醸成された独特のものであり、中国からの冊封使や薩摩の役人をもてなすために発展した宮廷料理、医食同源の思想、庶民料理としての発展から、戦後のアメリカ統治下の影響を経て、伝統と現代の要素が交わる多様で豊かな文化に昇華してきています。この貴重な、いわば無形文化遺産ともいえるものを将来に向かって保存・普及・継承させていくために、沖縄の食文化の価値を再認識し、論点を整理し、課題の抽出から具体的な施策への提言をしていきます。委員は沖縄県を代表する食の専門家、実践者の第一人者が勢揃いしました。

先日、第1回、第2回検討委員会を終え、琉球料理の定義の再認識から、正しい調理法、食材、作法など普及継承のための仕組みづくりが必要性、技能講習、人材育成や認証制度の創出を期待する議論が活発になされました。

■委員一覧 (敬称略、◎は委員長)
金城須美子(琉球大学名誉教授)
松本嘉代子(松本料理学院学院長)
安次富順子(沖縄調理師専門学校校長)
下地洋子(沖縄県栄養士会会長)
鈴木洋一(沖縄県飲食業生活衛生同業組合理事長)
瀬長澄子(沖縄県女性農業委員協議会会長)
大城壮彦(沖縄県文化観光スポーツ部統括監)
◎荒川雅志(琉球大学観光産業科学部教授)

沖縄県HPより(上段より宮廷料理、庶民料理、ラフテー、ゴーヤチャンプル、沖縄そば)
https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/shizen/shokubunka.html