琉球料理、沖縄の伝統的食文化の普及・継承へ取り組みスタート

平成28年度沖縄県事業「沖縄食文化保存・普及・継承事業」検討委員会が沖縄県庁にて開催され、当ウェルネス研究分野から荒川雅志教授が委員(委員長)として参画することとなりました。委員は、琉球料理研究家、調理師会会長、飲食業組合理事長、栄養士会会長をはじめ、旅行業協会も今年度から加わり、普及継承に向けた具体的アクションに産学官民が協力していくものと期待されます。

本事業は昨年度の「沖縄食文化の魅力味わい事業」(文化観光スポーツ部文化振興課)の後継事業にあたり、昨年度は専門家委員による集中的な議論を経て、『琉球料理を含めた沖縄の伝統的な食文化』について一定の定義化が図られました。今年は、文化的観点から保存のための「普及」および「継承」に向けたアクションプランを検討し、絞り込み、優先順位をつけて取り組んでいきます。

琉球料理研究家の第一人者でもある松本嘉代子委員からは、「琉球料理を伝承する人が高齢化していき、味の伝承が出来ない。伝えることができない」という危機感と、「普及と継承をしなければ保存が成り立たない。いよいよアクションが動き出す希望が湧いてきた」との期待が寄せられました。
検討委員会は2017年2月上旬までを予定しています。

平成28年度沖縄食文化保存・普及・継承事業検討委員会
■委員(敬省略、◎は委員長)
荒川雅志◎ 琉球大学観光産業科学部教授
上原 功  沖縄県調理師会会長
下地洋子  沖縄県栄養士会会長
鈴木洋一  沖縄県飲食業生活衛生同業組合理事長
福岡 卓  (一社)日本旅行業協会沖縄支部支部長
松本嘉代子 松本料理学院 学院長
照喜名 一  沖縄県文化観光スポーツ部文化スポーツ統括監
■事務局
沖縄食文化保存・普及・継承事業受託共同体(株式会社宣伝、NPO法人食の風)