久米島ウェルネスツーリズムモデル構築事業報告

島嶼県沖縄において5番目の大きさである久米島は、世界第2位の海洋深層水取水量を誇る地で、県の海洋深層水研究所、海洋深層水を温浴で健康増進に役立てる施設「バーデハウス久米島」があります。

一方これまで健康にいいとされる海洋深層水の効果を説明できるだけの健康エビデンスがなかったことから、平成29年度には海洋深層水の健康情報データベース構築(エビデンステーブル作成)、久米島海洋深層水ウェルネスプログラム検証・開発を、久米島町、琉球大学ウェルネス研究分野により実施しました。

世界最新の海洋深層水健康データベース構築を果たしています。また、バーデハウスで実施したメタボリック改善効果、美容効果、疲労回復効果の健康三大市場を意図した効果検証により、科学的根拠に基づく久米島ウェルネスプログラム造成への基盤を構築することができました。

「久米島ウェルネスツーリズムの開発」

平成30年度では、海洋深層水、海洋深層水温浴施設(バーデハウス久米島)利用、久米島の自然、文化、人資源を中心として久米島ウェルネスモニターツアーを実施しました。

社会においてIT、AI等、情報社会の進展、様々な取り巻く環境が変化することで、ストレス、精神性疾患、うつ病は100万人を超え社会問題にもなり、企業はメンタルヘルス、健康経営、働き方改革など福利厚生などの充実に迫られています。一度原点に返り、帰属の関係性、自我と依存性、自己実現のアプローチ、ファーストプレイス(自宅)とセカンドプレイス(職場や学校)の往復ではない別の俯瞰できるリトリート(居場所)に来て、何かに気づいた、また明日から頑張ろう、家族に感謝、仲間に、会社に感謝、といった意識変容、行動変容を体験するプログラム開発を目的とするモニターツアーをターゲット別に開発、実施しました。

(1)企業の健康経営、本土企業社員向けの久米島ウェルネスツアー
2019年2月13日(水)~15日(金)
(2)美と健康に関心の高い女性に訴求力ある久米島ウェルネスツアー
2019年3月08日(金)~10日(日)
(3)MICEに力を入れる沖縄県および久米島の観光施策に沿ったウェルネス要素を
取り入れた久米島ウェルネスMICEツアー
2019年3月04日(月)~06日(水)

離島活性・高付加価値型観光に向けた事業内容

本事業は「沖縄離島活性化推進事業観光客誘客強化事業・久米島ウェルネスモデル構築事業」(久米島町・内閣府交付金事業)の一環に実施されてきています。

ウェルネスツーリズム(A)久米島ウェルネスモニターツアー造成以外にも、
(B)地域住民向けウェルネス保健指導プログラムの開発・実施、
(C)持続可能な事業推進に向けたウェルネス人材育成のプログラム開発と実施を平成30年度は実施しました。

連携・協力体制
事業主体:久米島町(商工観光課)
連携(学):国立大学法人琉球大学ウェルネス研究分野
連携(産): 久米島町観光協会、バーデハウス久米島、イーフビーチホテル
イーストホームタウン沖縄株式会社(ウェルネスツーリズム専門旅行社)