琉球大学「スパマネジメント論」がイノベーション部門賞受賞

ダイエット&ビューティフェア2015、スパ&ウェルネスジャパン2015(UBMメディア株式会社)が東京ビックサイトで開催され、今年のトップスパを決めるスパ業界の最高位「スパクリスタルアワード2015」において、琉球大学観光産業科学部「スパマネジメント論」講座が「イノベーション部門賞」を受賞しました。

イノベーション部門賞は日本のスパ業界においてこれまでに見られない革新的な試み・開発をおこなう事業者や取り組みに対して贈られるものです。琉球大学では日本の大学としては初の、スパに関する専門科目「スパマネジメント論」を2013年度に開講し今年で3年目に入っております。海外ではスパに関する専門科目を有する大学・学部学科はあるなか、日本には存在しませんでした。国内で観光先進地であり、保養癒しの資源溢れる沖縄の地において、ぜひとも日本第一号でスパ講義が実現させられないかと関係者が議論を重ね、成立に至りました。

大学だけでは、現場実践に根差したスパの本格的な講義は到底成立させることができませんでした。日本最大のスパ団体であるNPO日本スパ振興協会(NSPA:岡田友悟理事長)、沖縄県エステティック・スパ協同組合(佐藤健代表理事*当時)のご支援を得て、スパ業界で活躍する第一線の講師陣を非常勤講師に招聘し、ここに成立することができました。

琉球大学が日本第一号であることは偶然にすぎません。“地の利”(国内でスパの先進地)、“人の利”(保養癒しの人材・業界者が自然と集まる)、そして“時の利”(時代はスパを求めている、次世代ヘルスケア産業としてのスパに高まる期待)とした3つの利が重なって、今回の受賞に自然と結びつきました。

この受賞は、スパ業界が「学の果たす役割」への期待も込められているとも理解しています。琉球大学が率先し、本学のみならず全国の観光系大学を中心にスパ人材育成、普及啓発の輪を拡げ、スパ産業の高度化、健全な発展に高等教育機関の使命を果たしていく起点になれればと考えています。

現状に甘んじず、今年度、次年度と、本講義は進化を遂げていく所存です。本講座へのご関心とご支援の程宜しくお願い致します。

国立大学法人
琉球大学観光産業科学部「スパマネジメント論」概要
●琉球大学の正規授業(2単位)
●集中講義形式 30時間 (3日間)
●「公開授業」
・外部受講生は県内外、業界を問わず広く受講が可能(定員あり)
・大学生と交じっての授業、広大な自然溢れるキャンパス
・外部受講生には大学学長より「修了証書」授与

講義概要
●「スパ研究の理論的裏付け」と「実務家の最前線実践事例」の融合
●特色講義「観光先進地沖縄とスパ」(国際観光論、沖縄観光論)
「スパのエビデンス」
「世界のスパ市場分析」
「ホテルスパにおけるファイナンス/事業戦略」など
●専任教員4名+外部招聘講師10名によるオムニバス形式