国立大学法人初のスパ(SPA)実践講義を開催

2013年度の琉球大学観光産業科学部の専門科目として、「癒しと休養の科学(スパマネジメント論)」(次年度より正式に「スパマネジメント論」)が2月22、23、24日の3日間、琉球大学で実施されました。

受講生は本学学生はもとより、一般社会人からも受講が可能な「公開授業」でした。某リゾートホテルスパの部長クラスも受講生として参加し、学生らと交って連日熱い講義を聴講しておりました。

本講義は、沖縄県エステティック・スパ協同組合の佐藤健代表理事とセンター荒川教授らが構想7年の月日を費やしようやく実現した待望の講義であります。後援には同スパ組合とともに、日本最大のスパ団体であるNPO日本スパ振興協会(NSPA)がテキスト無償提供などの支援もあり、スパ業界としても記念すべき日に岡田理事長みずからも講師として登壇しました。

講義は琉球大学の専任教員4名、外部講師11名の招聘の計15名によるオムニバス形式で、「スパの基礎知識と日本のスパ市場」(岡田友悟講師)、「スパエビデンス・癒しと休養の科学」(荒川)、「スパにおけるブランド構築」(島田昭彦講師)、「スタッフ教育・ワークライフバランス・キャリアプラン」(佐佐木景子講師)、「現場におけるホスピタリティ経営」(上地恵龍客員教授)、「スパセットアップ・FSと人材育成、事業例」(佐藤健講師)、「ホテルスパにおけるファイナンス計画と事業戦略」(相馬順子講師)、「世界のスパ市場と分析」(丸山智規講師)、「ホテルにおけるスパの役割とブランディング」(瓜生玲講師)、「スパのデザインと環境設定」(浜田幸康講師)、「スパに求められる美と健康の知識・技術と考え方」(島上和則講師)、「日本のスパ&ウエルネス産業~スパは「健康長寿」「インバウンド」の柱になるか~」(江渕敦講師)、「ヘッドスパ、フットスパ、ハンドトリートメント実習、琉球トリートメント紹介」(上地葉子ほか)など、業界を代表する豪華な講師陣に加え、沖縄で展開されることからスパと観光の関わりを学ぶ「沖縄観光政策、国際観光論」(下地芳郎教授)、「観光経営概論」(志村健一教授)らで構成されました。

スパ(SPA)が大学の場で、正規の単位認定講義として開催されることは国立大学系では日本初、また、今回のような本格的講義は私立系大学も含めて日本初です。大学がどう社会に地域に貢献していくかの在り方が検討されているなか、スパ関係者のスキルアップに微力にも寄与できるのではという期待に応え公開授業としました。3日間の盛り沢山で充実した講義の最後には、琉球大学長名による『修了証書』の授与式がおこなわれました。

平成26年度も正規授業として開講を予定しております。一般にも広く機会提供する「公開授業」で同じく予定しておりますので関心ある方参加されたい方はお問い合わせください。