日本レジャーレクリエーション学会第46回全国大会で発表~障がい者ダイビングのレクリエーション効果

第46回日本レジャーレクリエーション学会全国大会が平成28年11月25日~27日、早稲田大学所沢キャンパスにて開催されました。当研究プラットホームから大学院医学研究科助教・喜瀬真雄氏が『障がい者ダイビングのレクリエーション効果~障がい者と健常者の比較~』と題して発表を行いました。

■学会要旨
【目的】障がい者ダイビングのレクリエーション効果の傾向を調査することが本研究の目的である。
【方法】対象は、障がい者ダイビングについてはバリアフリーダイビングの参加者、健常者ダイビングについては一般ダイバーおよび体験ダイバーとした。方法は、無記名自記式および留め置き方式とした。調査用紙は、前橋らの「レクリエーション効果チェックリスト」を参考に独自に作成した。結果について単純集計、カイ二乗検定を行い2群の差の分析を行った。
【結果】障がい者ダイバー14名、健常者ダイバー452名から回答を得た。単純集計の結果、「楽しさ」については、全対象者が肯定的な回答であった。「身体的疲労の改善」については、障がい者ダイバーの78.6%(11名)、健常者ダイバーの47.8%(216名)が肯定的な回答をしなかった。障がい者ダイバーと健常者ダイバーの2群間の比較では「充実・満足」、「達成感」「精神的疲労の改善」「身体的疲労の改善」「睡眠」「食事」の項目について、健常者ダイバーは障がい者ダイバーに比べて有意にレクリエーション効果が高いと推測された。
【考察】障がい者ダイビングのレクリエーション効果を高めるには、「身体的」負担により考慮することが必要であると示唆された。

■キーワード: 障がい者 バリアフリー ダイビング レクリエーション
■発表者(共同連名)
喜瀬真雄、松田葉子、松田翼、髙江洲アヤ子、青木一雄〔琉球大学大学院医学研究科衛生学・公衆衛生学講座〕
荒川雅志 高屋優〔琉球大学大学院観光科学研究科〕
加藤淳一〔NPO法人美ら海振興会〕
本村純〔名桜大学人間健康学部看護学科〕