海泥療法(ファンゴテラピー)で依頼コメント寄稿

当プラットホームでは研究テーマのひとつである海洋療法(タラソテラピー)の普及、認知度の向上の一環に各種メディア等への取材協力に対応しております。この度、某大手女性週刊誌より海泥に関するコメント寄稿依頼があり当プラットホーム荒川雅志教授が解説しました。

「海泥」は海洋療法に用いられる素材のひとつで、その産地は世界中に存在しますが、タラソテラピー発祥の地であるヨーロッパ、とりわけ地中海を取り巻く地域での産出が多いのが特徴です。日本でも沖縄では古代の海泥が隆起したものを「クチャ」と呼び、古くから美容洗顔や洗髪に利用されてきた優れた自然資源です。

海泥は日本ではエステ、スパ施設での活用が主ですが、タラソ先進国フランスでは“ファンゴテラピー(海泥療法)”と呼ばれ、専門医師の指導のもと一部保険適用も認められる確立した代替療法です。

自然の海泥は不純物の混入のおそれが多いため直接用いず、ペロイドと呼ばれる人工的に減菌処理、混合、熟成等を施した加工物を用います。主に美容分野から、肌の性質を整える微量元素、ビタミン等の含有量が豊富であることや優れた吸着効果が特性としてよく取り上げられますが、肌の保水効果、柔軟性向上機能が局所的な痛みの緩和に有効である医学エビデンスは僅かですが海外で報告されています。

海泥パックによる高い発汗作用、代謝促進による痩身(ダイエット)効果に当研究プラットホームでも注目し、研究計画、共同連携先の選定を進めています。沖縄の海泥「クチャ」を事例に、海洋健康資源として、またスパ産業や観光資源として今以上の利活用、普及PRに努めていきます。(沖縄の海泥クチャの紹介、クチャの優位性、海泥療法の検証計画)