週刊トラベルジャーナル「ウェルネスの本質」総論執筆・掲載

「週刊トラベルジャーナル」は日本初の旅行産業専門誌として1964年創刊の歴史ある業界第一位の雑誌ですが、2021年9月20日号は「ウェルネスでいこう~コロナ後の旅と健康」と題してウェルネスを特集、当ウェルネス研究分野荒川雅志教授に総論への執筆依頼があり、タイトル「ウェルネスの本質~豊かな人生をデザインしていく」で寄稿掲載されました。

コロナ禍における生活者の意識の変化、働き方や生き方そのものまでが大きく変化していくなか、アフターコロナにおけるツーリズムのキーワードとして、安全・安心・健康が最上位価値に浮上してきています。当ウェルネス研究分野荒川雅志教授が提唱する新しいウェルネスの定義「身体の健康、精神の健康、環境の健康、社会的健康を基盤に、豊かな人生をデザインしていく・自己実現」(2017)が旧来のウェルネス定義を基に新しい時代に即した定義として一層注目を集め、大手企業での行動指針への採用、地方自治体のまちづくり基本計画への採用などが相次いでいます。国内およびアジア各国海外での招聘講演を経て、この新しいウェルネス定義への認知は広がりつつあり、2022年刊行の海外学生研究者向け辞典ハンドブック(英語出版)にも採用決定されました。

本寄稿で荒川教授は「コロナ禍を経て、観光の意味が変わっていく。ウェルネスをキーワードに従来の観光からの脱却を」、そして「今こそツーリズム産業は人々のライフスタイルに寄り添う高付加価値型の“次世代ライフスタイル産業”へ転換するチャンス」と提案しております。

健康の広義という狭義の概念でなく、人類すべからく向かう高次の欲求「承認」「自己実現」であるウェルネスの「本質」について本稿では解説しています。
アフターコロナのウェルネスビジネスに着目しはじめるツーリズム業界、宿泊業界、航空業界、地方自治体などが「古いウェルネス」に引っかからないようとの警鐘を鳴らす寄稿ともなっています。