日本初スパ講義、琉球大学スパマネジメント論2015

医療、保健、観光分野をはじめ多業種多職種との連携、地域活性を生み出す成長著しいスパ産業において、その中核となる人材を育成する大学正規授業が2013年に日本初として琉球大学で開講され、今年は3年目を迎えました。

一般社会人も参加できる「公開授業」として回を追う毎に受講申し込みは増え、今年は受講者数42名中14名の社会人が北は北海道から南は沖縄まで全国各地から、さらには海外からの参加もみられるようになりました。アジアの玄関に位置する沖縄琉球大学には留学生が多数在籍しており、中国、タイ、マレーシアからの留学生7名も参加しました。

3日間にわたる集中講義形式にはスパ業界を代表する第一線の講師陣を招聘し、スパの概論にはじまり、国内海外の動向、ホスピタリティ論、スパ環境デザイン、ホテルマーケットとスパなどの講義が繰り広げられました。今年、森トラストホテル&リゾーツ株式会社代表取締役社長の伊達美和子氏が講師陣に加わり、同グループが手掛ける国内リゾートホテル産業の全容とスパ事業、沖縄進出の最新情報など話題性あふれる講義もありました。

最終日のグループワークでは「理想のスパを考える」を課題に、コンセプトの斬新さ、SWOT分析、立地、メニュー、事業採算性などの観点を入れたプレゼン企画を短時間にまとめ発表するセッションが行われました。

実に多彩な講師陣による講義提供、グループワークセッション、成果発表を終え、社会人受講生には琉球大学長名による修了証書が授与されました。

スパ&ウエルネスジャパンでクリスタルアワード「イノベーション部門賞」を受賞した本授業への業界・関係各所からの期待は高く、今後は学生プレゼンの海外チャレンジ創出や応用講座の新設、現場体験型を視野に入れたより実践型の講義を目指していく予定です。

【スパマネジメント論2015講師陣】
■スパ概論(日本のスパ市場の現状と今後)岡田友悟NPO日本スパ振興協会理事長
■観光振興論(沖縄観光政策・国際観光論)下地芳郎琉球大学観光産業科学部教授・学長補佐
■業界分析と競争戦略(ファイブフォースモデル)與那原健琉球大学観光産業科学部教授
■ホスピタリティー産業論(おもてなしとES)上地恵龍琉球大学客員教授
■スパ産業の世界的動向(世界の市場と分析)丸山智規三井情報㈱総合研究所R&Dセンターコンサルタントリーダー
■世界のスパマーケティング(ホテルスパにおけるファイナンス計画と事業戦略) 相馬順子コンセプトアジア代表取締役
■スパデザイン環境(スパのデザインと環境設定)浜田幸康P.D.S.アーキテクツ一級建築士事務所代表取締役
■日本のスパ&ウエルネス産業(健康長寿・グローバル社会でのスパの可能性)江渕敦UBMメディア株式会社月刊ダイエット&ビューティー編集長
■最新のホテルマーケット(ホテルデベロップメント事業とスパ事業開発に際しての付加価値とは)伊達美和子森トラスト・ホテルズ&リゾーツ株式会社代表取締役社長
■スパのメニュー(ヨガ・メディテーション実習)玉城類全米ヨガアライアンスRYT認定講師
■スパのエビデンス(スパの健康科学効果・ヘルスツーリズム)荒川雅志琉球大学観光産業科学部教授
■スパビジネス事例(スパセットアップFSと人材育成事業例)佐藤健パシフィックホスピタリティグループ代表取締役社長
■グループセッション「理想のスパを考えるグループワーク」
修了証書授与式

日本で初の大学専門科目によるスパ実践講義
スパマネジメント論2015(2016年1月30-2月1日)
主催: 琉球大学
後援: NPO日本スパ振興協会
沖縄県エステティック・スパ協同組合