ハレクラニ沖縄のウェルネスプログラム開発を担当

ハワイ100年の歴史と伝統を誇るホテル「Halekulani:ハレクラニ」が世界で2番目に同ブランドを展開する地が沖縄となり、今7月26日遂に開業しました。

世界中の名だたるラグジュアリーホテル、チェーンが「ウェルネス」を時代のキーワードに様々なウェルネスメニューの開発に取り組んでいますが、同ハレクラニ沖縄でもウェルネスを前面にしたステイ、食、SPA、体験プログラム、沖縄固有の歴史文化伝統に根付いたアクティビティ開発をしております。
当ウェルネス研究分野では、この度、このハレクラニ沖縄のウェルネスプログラム「ハレクラニ沖繩エスケープ」の中核となる『Secrets of Longevity:シークレッツオブロンジェビティ(長寿の秘密/知恵に触れる旅)』の開発・監修にあたりました。

沖縄は長寿の島として知られており、特に100歳を超える超高齢者が多い世界5大地域「ブルーゾーン」のひとつとしても知られています。ハレクラニ沖縄Secrets of Longevityでは、長生きや健康的なライフスタイルの沖縄の生活を体験し、長寿にまつわる秘訣を学ぶ触れることができるウェルネスプログラム「この島の医食同源に触れる」「この島の魂(マブイ)に触れる」の体験を宿泊者のみが体験できるSpecial Interest体験として開発しました。

●「この島の医食同源に触れる」
『命薬(ヌチグスイ)という言葉がある沖縄では、食事こそが私たちの生命を支え、
健康を守る最も大事な薬であるという「医食同源」「薬食同源」の思想が根付いている。
その命薬と呼ばれる食材や料理法の秘密に触れるスペシャルインタレスト体験』
伝統的な沖縄薬膳料理を提供する「Caféがらまんじゃく」にて、琉球の食文化と長寿を探る3時間の特別体験。
オーナー山城清子氏のマンツーマン解説で店の庭に生い茂る野草薬草に触れながら原種の大切さを知り、採取して台所に向かい調理体験、そして実食。食事後はゆっくりとした沖縄時間を縁側で感じながら食と長寿にまつわる話題でゆんたく(お喋り)をし、最後は琉球王国御典医であった渡嘉敷親雲上朝寛の著した食養生の古典「御膳本草」の写しをゲストへ贈呈。

●「この島の魂(マブイ)に触れる」
『平和を愛する沖縄で受け継がれてきた護身術「沖縄空手」。
相手を傷つけない術である「型」を繰り返し稽古し、大地に根をはるガジュマルのような強さを養う。強靭な体を鍛える稽古、妙義は心の鍛錬にあるという。
どんな時代も、「平和にしなやかに生き抜く強さ」の秘密に触れるスペシャルインタレスト体験』
この体験ののちは、琉球の魂に触れた「門下生」という証に、名前の刺繍が入った黒帯をゲストへ贈呈。
必然的であろう出会いに感謝し、自分の人生にどんな意味があったのかと想いを馳せる。
旅あとのライフスタイルに生き続ける琉球スピリッツ。

この主要プログラムを組み込んだハレクラニ沖縄エスケープ2泊3日コースも今後商品化される見込みです。
長寿の秘訣/知恵~シークレッツオブロンジェビティは、この第一弾主要プログラムを皮切りに今後シリーズとして開発・監修が進められていく予定です。
◆琉球大学国際地域創造学部ウェルネス研究分野
ハレクラニ沖縄ウェルネスプログラム・シークレッツオブロンジェビティ開発チーム
荒川雅志・図師利佳・長島一紗・永野真利亜

参考文献)
・荒川雅志(2011). 平成21-23年度文部科学研究費若手研究(B)「百歳超高齢者の身体的、体力医学的特性と健康に関する研究」
・荒川雅志(2017). 健康長寿ダイエットプログラム~, p10-17 沖縄食材図鑑, 楽園計画出版

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