日本レジャー・レクリエーション学会で宿泊型新保健指導(スマートライフステイ:SLS)研究発表

第45回日本レジャー・レクリエーション学会大会が12月5日-6日(会場:武庫川女子大学)に開催され、当ヘルスツーリズム研究プラットホームから高屋優(大学院生)が発表参加しました。

高屋氏の発表は「次世代ヘルスケアとヘルスツーリズム~宿泊型新保健指導試行事業における観光アクティビティ実施状況~」(共同研究者に津下一代あいち健康の森健康科学総合センター長、村本あき子あいち健康の森健康科学総合センター部長、矢部大介関西電力病院糖尿病代謝内分泌センター長、小熊祐子慶應義塾大学スポーツ医学研究センター准教授、佐野喜子神奈川県立保健福祉大学大学院准教授、樺山舞大阪大学大学院医学系研究科助教、八谷寛藤田保健衛生大学医学部教授、荒川雅志教授; 厚生労働省研究班メンバー)でありました。

日本再興戦略では、民間事業者等が創意工夫を発揮できる市場環境の整備をし、医・農商工連携など地域資源を活用したヘルスケア産業の育成を図ることを目指すなかに、具体的施策のひとつとして糖尿病予備群を対象にホテル、旅館などの地域観光資源等を活用する宿泊型新保健指導プログラムの普及促進が提案されています。

本研究では、平成27年度宿泊型新保健指導試行事業に採択された全国の23団体・コンソーシアムにおいて、それぞれの地域資源を活かした保健指導を開発するなかでの観光アクティビティの実施状況を整理しました。

旅館や観光施設との共同実施により、健康な食事メニューや生活習慣病予防のための地域アクティビティの開発が進み、観光関係者や自治体の他部局との連携が進んだという効果が見られました。

従来交わることの少なかった医療機関、保健事業者と観光関連事業者の多業種、多職種連携を促進する本試行事業は、ニューツーリズムとして現代に再登場を果たしたヘルスツーリズムの枠組みに少なからず影響を与えており、観光分野からも新たな考察と再定義の必要があることを提起しました。

本研究は、平成27年度循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業「生活習慣病予防のための宿泊を伴う効果的な保健指導プログラムの開発に関する研究(代表 津下一代)」の一環として実施した。