『ヘルスツーリズムにおけるスパの位置づけ』~週刊ホテルレストランに特集記事掲載~

ホテル、レストラン、ブライダル業界で広く購読されている専門誌大手「週刊ホテルレストラン」10月28日最新号は、スパ業界のキーパーソンや学識者への取材を通じてこれからスパが向かうべき方向性を示す特集を組み、当ウェルネス研究分野荒川雅志教授への執筆依頼があり寄稿が掲載されました。

世界的な健康志向の高まりを受けて、スパの最新トレンドは『ウェルネス』(運動、休養、食と癒しの要素で構成される包括的な健康、生活様式の意)との融合、エビデンスに基づいて心身から健康的に美しくなるという効果を実感できる場、サービスの提供に向かっています。

「ヘルスツーリズムにおけるスパの位置づけ」と題して、日本および世界におけるヘルスツーリズムの定義から、ヘルスツーリズムの最新動向とそのスパ(SPA)との位置づけを解説しています。

ツーリズムの本質は「保養、魂の癒しを求める旅」であり、その点においてSPAとは親和性が非常に高いものです。海外の模倣にならないよう、日本型ヘルスツーリズムと呼べる素材をコアとして構成するなかにSPAを位置づける、四季折々の自然のもと、温泉(Onsens)、潮湯治(Shio-Toji)と呼ばれて伝承されてきた日本式海洋療法、地域の食と和の伝統文化の由来と機能価値を掘り起し生来のホスピティたるおもてなしで日本型SPAとして確立すること、トータルで来訪者の健康をケアする、究極はアジア世界の人々の豊かな人生QOLにコミットするという高次元の付加価値を提供・発信すべきことを解説しています。

日本のスパには、日本の次代の観光、ヘルスツーリズムには、そのような「使命」すらあるのではと荒川教授は提唱しています。

*週刊ホテルレストラン2016年10月28日号 特集キーパーソンに聞く~最新スパトレンド 荒川雅志氏 琉球大学大学院観光科学研究科ヘルスツーリズム研究分野教授