日本レジャー・レクリエーション学会で世界初水中癒し瞑想プログラム研究発表

第45回日本レジャー・レクリエーション学会大会が12月5日-6日(会場:武庫川女子大学)に開催され、当ヘルスツーリズム研究プラットホームから荒川雅志教授が発表参加しました。荒川教授の発表は「水中癒し瞑想プログラムの心身健康効果~世界初LED水中可視光通信技術による水中会話指導~」(図師里佳研究員、上間英樹氏ら(マリンコムズ琉球技師長)、村田幸雄国際潜水教育科学研究所代表による共同発表)でありました。

従来のレジャーダイビングでは水中の景観や海洋生物の観察などが目的ですが、共同発表者らは癒しを主目的とする新たな試みとして世界初の水中会話を実現したLED水中可視光通信機器を海中での指導が円滑に行われる支援技術として融合させ、水中癒しを目的としたソフト開発をおこなってきました(特願2013-205857)。水中癒し瞑想プログラムを開発し、心身の健康効果評価を実施した結果、ビジュアルアナログスケール((Visual Analog Scale:VAS)で『覚醒度』、『気分』、『身体的疲労』、『食欲』、『緊張』の水中癒し瞑想(筋弛緩法+呼吸法+瞑想指導の組み合わせ)の指導前、指導後との間に有意な差が認められました。

水中の持つ特性がもたらすリラグゼーション効果に加え、水中会話を可能とする機器を用いることでリアルタイムな指導と顧客の状態管理が可能となり、健康に安全安心を付加した高付加価値型サービスの提供が可能となり、さらに今回の研究により一定の効果性を明らかにできました。珊瑚の少ない海域(浅瀬や砂底の海域)もサービス提供の場に利活用でき、環境に負荷をかけることのない新サービスの展開と新しい観光メニュー創出や、スパ(SPA)産業、ストレス・メンタルヘルス市場、医療福祉分野への応用も視野に広がってきました。