沖縄ハワイ海洋ウェルネス産業交流拠点形成に関する研究を開始

平成29年度沖縄ハワイ協力推進事業(沖縄県科学技術振興センター)に当ウェルネス研究分野の荒川雅志教授が採択されました。研究課題は「沖縄ハワイ海洋ウェルネス産業交流国際拠点形成に関する共同研究」です。

沖縄、ハワイはいずれも亜熱帯海洋性気候に属し、四方を海に囲まれた島嶼の豊かな海洋自然に恵まれています。海と共生してきた歴史文化を育み、現代においては海洋水産資源の利活用、海洋自然エネルギー開発、また海洋レジャー・アクティビティを中心としたリゾート観光振興に両地域とも力を入れている点で類似しています。

近年、ウェルネス産業、ウェルネスツーリズムが成長著しい産業形態となりつつあるなか、沖縄およびハワイが優位に提供しうる価値のひとつには、温暖な気候や島嶼固有の環境、資源を「ウェルネス資源」という視点で利活用、産業化が有望です。

研究では、ハワイ海洋深層水研究所(Natural Energy Laboratory of Hawaii Authority;NELHA)を訪問し、共同研究事業に関する意見交換、交流、海洋深層水の健康利用に関するエビデンステーブル構築事業を実施しました。

1回目訪問:2017年10月12日~10月20日
2回目訪問:2018年1月29日~2月6日
研究目標に掲げた共同研究事業ミーティングでは、NELHAビジネス開発担当官との協議により海洋深層水のエネルギー利用分野以外、ウェルネス分野という新たな有望産業分野での相互情報交換をおこない、引き続き交流することを確認しました。ハワイ州立としての位置づけから、対する沖縄側としては海洋深層水施設が所在する久米島町を中心にウェルネスをテーマとした研究交流を平成30年度以降継続していく予定です。