日本初、第1回国際ウェルネスツーリズムEXPOで基調講演

日本初となる第1回国際ウェルネスツーリズムEXPO(東京ビックサイト、5月10~12日・主催;RX Japan株式会社)において当ウェルネス研究分野の荒川雅志教授が初日幕開けとなる基調講演をおこないました。タイトル「世界で需要高まるウェルネスツーリズムとは?~日本から世界へ発信できる最新のウェルネスツーリズム~」

講演では、ウェルネスツーリズムとは産業からみると「ウェルネス産業」と「観光産業」の2つの大きく成長する産業を掛け合わせて相乗効果を発揮する融合分野(荒川 2023)との分析結果を紹介し、ウェルネス産業市場の最新を紹介するとともに、ウェルネスツーリズムとは或る観光形態のひとつと理解するのではなく、アフターコロナで世界的需要高まる健康・安全安心、癒し、生きがい、輝く人生豊かな人生を志向するウェルネス産業の成長需要をしっかりと受け止めるべき新たな融合産業であると提案しました。
そのうえで、アフターコロナの最新のウェルネスツーリズムとは、旅の原点回帰(巡礼、祈り、魂の癒し)、提供する価値への原点回帰をすることを提案しました。

最後に、ウェルネスツーリズムとは、ある観光形態の呼称ではなく、『ウェルネス=「輝く人生への様々なアクション」として、ヨガ、マインドフルネス、禅、祈り、医療、ヘルスケア、スパ、温泉、サウナ、文化、芸能、アート、メンタル、ワーケーション、研修、教育、アドベンチャー、ネイチャー、エンタテイメント、ファッション、ミュージックなど様々な人生に彩りを与えるウェルネスを提供するアクションがあり、プログラムとして旅行・滞在を通してウェルビーイング(よりよい状態)へ導く総称として捉える』ことが相応しいと提案しました*1*2

海外のラグジュアリー、スパ、従来のツーリズムの定義に沿うのもいいですが、100年に1度ともいわれる大災害コロナを経て、世界が、価値観が、社会が、生き方が、働き方が変わっていく時代において、新しいツーリズムの定義が現れていいと考えられます。アフターコロナの一大転換期に、日本の地域資源・観光資源を「ウェルネス資源」として新たな高付加価値を創出し、訪れる人々、住む人々の生きがい、輝く人生に寄り添う体験、交流、感動を提供する、新しい時代のウェルネスツーリズムを日本から発信していくことは大きな意義があります。

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*1Arakawa M(2023). Chapter 20, What is Wellness & Wellness Tourism? Handbook of Japanese tourism. MHM Limited.(in press)第20章“ウェルネス&ウェルネスツーリズムとは”(アジア研究者、学生向け教科書)
*2荒川(2023).アフターコロナの旅と健康~ウェルビーイングを達成する新しいウェルネス,ウェルネスツーリズムの定義,Precision Medicine. 6(2), 59-62.

講演には立ち見ができ300名を超える全国からの関係者、観光のみならず異業種、多職種、日本のウェルネスコンテンツを探ろうと多数の外国人バイヤー、若い世代が来場し、大いなる可能性を感じる展示会となりました。

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