ダイエット&ビューティーフェア第20回、アンチエイジングジャパン、スパ&ウエルネス ジャパン同時開催が東京ビッグサイト青海展示棟A・Bホールにて開催され、当ウェルネス研究分野荒川雅志教授が「ブルーゾーン沖縄のウェルネスに学ぶ」と題し講演しました。

▶「ブルーゾーン」とは?
1999年、イタリア疫学者ジャンニ・ペスの国際長寿会議での報告を基に、2000年、ベルギー人口動態学者ミシェル・プーランがイタリア・サルデーニャ島の40市町村を調査、長寿者が多い地域に「青色インク」で円印をつけたことに由来します。2004年に米国ダン・ビュイトナー(探検家、作家)がナショナルジオグラフィック社と組んで調査を行い、新たに4つのブルーゾーンを加えて発表、2005年『ナショナルジオグラフィック』11月号で特集され、さらに2008年には「The Blue Zones」(ダン・ビュイトナー著)が出版され、米国でベストセラーとなりました。
著書では、イタリアのサルデーニャ島、米国カリフォルニア州のロマリンダ、コスタリカのニコヤ半島、ギリシャのイカリア島、沖縄の大宜味村が世界5大長寿地域としてそれぞれの特徴ある生活習慣要因や環境要因、100歳を超える超長寿者たちの長寿の秘訣を紹介しています。

▶「長寿のルール」
同著でまとめられた世界の百歳人(センティナリアン)に学ぶ長寿の9つのルールは以下です。
ルール1  適度な運動を続ける
ルール2  腹八分で摂取カロリーを抑える
ルール3  植物性食品を食べる
ルール4  適度に赤ワインを飲む
ルール5  はっきりした目的意識を持つ
ルール6  人生をスローダウンする
ルール7  信仰心を持つ
ルール8  家族を最優先にする
ルール9  人とつながる

▶「ブルーゾーン(長寿のレッスン)から導くウェルネス(輝く人生、豊かな人生)へ」
こうした長寿地域は、特殊環境下に拠るもの(5大地域は島や山岳地帯など閉ざされた環境が多く、伝統的文化や習慣が残りやすい)、長寿者に学ぶ要因には、適度な運動や食事法もシンプルですが、そのなかで「生きがい」「信仰」「家族」「人とのつながり」といった、今、世界が直面するコロナ禍における生き方の参考になるヒントを抽出することができます。

▶「つながり」(TSUNAGARI)は長寿の秘訣だった:
2011年東日本大震災では東北地方沿岸部を中心に未曽有の災害に見舞われましたが、被害を最小限にとどめた地域はコミュニティ力が強かったとの報告があります。また、復興に向けては、県内県外海外へと多くのネットワークを有する企業がいち早く復興を果たしていったという事例があります。多様な人との「つながり」は精神的にも身体的にも支えとなったことでしょう。
ブルーゾーンにみる長寿地域、長寿者の多くには「人とつながる」「家族を最優先にする」思想、その行動実践があり、地縁、血縁、地域との強固なつながりを有するのが特徴でした。かつて長寿世界一だった沖縄には「ユイマール」という文化があります。ユイ(結い、協働)+マール(廻る、順番)の意で、順番に労力交換を行なうもので、農協働制度としてのユイマールは消滅しつつありますが、生活の諸側面、特に精神的支柱としては今でも沖縄全域に色濃く残る相互扶助の理念です。

Withコロナの時代は、新たなつながりを生むきっかけと捉える、時代に即した個人間、地域間、国家間の、新しいつながりのあり方・ライフスタイルが求められています。
人、地域、社会、世界との様々な‶TSUNAGARI″(つながり)は長寿にも結びつくことはブルーゾーン、沖縄が証明してきました。これを今、コロナ社会における新しい生き方、新しいライフスタイルに求められるキーワードとして「よりよく生きるためのヒント」「コロナ社会における生き方のヒント」として世に提案したいと考えています。
「健康は目的、ゴールではない」「長生きも目的、ゴールではない」。よりよく生きる、輝く人生、自己実現こそ目的、ゴールであり「ウェルネス」であるという、ブルーゾーン、沖縄が実証してきた新たな長寿のレッスンを日本語版として翻訳・監修出版する準備を当ウェルネス研究分野では進めています。