医療、ライフサイエンス、ヘルスケア分野の研究者の最新動向を掲載する月刊誌「Precision Medicine」(出版社:北隆館)の2020年3月号に当ウェルネス研究分野荒川雅志教授の寄稿論文が掲載されました。タイトルは「地域資源をヘルスケア資源へ~宿泊型新保健指導の実際~」と題され、厚生労働省研究班および国立研究開発法人日本医療研究開発機構委託研究「生活習慣病予防のための宿泊を伴う効果的な保健指導プログラムの開発に関する研究」(津下一代 代表)による「宿泊型新保健指導プログラム(スマート・ライフ・ステイ:SLS)」について、主に運動、栄養、アクティビティなど旅先での地域資源をヘルスケア資源として活用するプログラム開発の事例について解説しました。
章構成
1.宿泊型新保健指導とは
2.地域の資源をヘルスケア資源に
栄養プログラム、運動プログラム、アクティビティ
3.宿泊型新保健指導の効果
4.課題と展開~アライアンスの必要性

地域の豊かな自然や文化に触れ、じっくりと保養し、楽しみながら健康の大切さ、健康への気づき(行動変容)につながる学びを得ることが宿泊型新保健指導の特徴であり期待されていますが、持続可能な事業としていくためには提供者側に「アライアンス」(多職種、異業種連携)の体制づくりや民間主導、民間力活用がカギとなってくること、消費者の購買行動を促す効果実感、信頼、ブランド形成を目指すことなどを課題として提起しました。
安全安心、信頼、ブランド創出に寄与し公的保険外サービス創出として健康旅行いわゆるヘルスツーリズムの品質を第三者認証によって評価する「ヘルスツーリズム認証制度」(日本ヘルスツーリズム振興機構、日本規格協会、日本スポーツツーリズム推進機構)も開始されていることを紹介しまとめています(現在、38プログラムが認証取得)。
荒川雅志. 地域資源をヘルスケア資源へ~宿泊型新保健指導の実際~, Precision Medicine Vol.3 No.3 2020
●月刊「Precision Medicine」出版:北隆館(2018年9月創刊)。
ゲノムを初めとするオミクス,分子・細胞レベルの情報,臨床情報,環境因子,日常生活の生体情報等を統合し,個々の患者に最適な医療情報の提供を目指す研究雑誌。