日本初、産官学連携寄附講義「ヘルスツーリズム論」開講

2005年、琉球大学に国立大初の観光科学科が誕生、健康保養の資源に溢れる沖縄の地で学ぶ観光の大きな特色のひとつとして同年より日本の大学で初の専門科目「ヘルスツーリズム論」(専任講師荒川雅志/全15回/2単位)がこれまで12年間開講されてきましたが、今2018年度より、一般社団法人日本健康開発財団・株式会社JTBの寄附による産官学のオムニバス講師ラインナップによる寄附講義に再編スタートしました。

日本再興戦略における旅と健康をテーマとした地方創生、次世代ヘルスケア、企業社員の健康経営への期待が近年高まり、2018年にはいよいよ「ヘルスツーリズム認証」制度がスタートしました。こうした時代の波を背景に、第一線で活躍する産官学専門家を講師に展開する座学とワークショップによる日本初の専門集中講義は、3年間は継続して開設されることが決まっています。

この授業が日本最南端の地、アジアの玄関口沖縄に成立した意義は大きく、「日本型ヘルスツーリズム」はヘルスケア輸出産業となる視点を醸成し、ヘルスケアアジア、アジア人材育成といった展開に結びつくことが期待されます。

■正式名称「一般社団法人日本健康開発財団・株式会社JTB寄附講義ヘルスツーリズム論」
■講義日程: 2018年12月14日(金)、15日(土)、16日(日)
■3日間集中講義
■講師:
日本健康開発財団理事長・栗原茂夫氏(非常勤講師)
日本健康開発財団JTBヘルスツーリズム研究所所長・高橋伸佳氏(非常勤講師)
観光庁担当官(予定)
経済産業省担当官(予定)
大分県竹田市
和歌山県田辺市(NPO熊野古道で健康ラボ代表・木下藤寿氏)
琉球大学 荒川雅志(世話人)
ほか
■講義会場
1日目)国立大学法人琉球大学 文系総合研究棟2階会議室AB
2日-3日目)ヘルスツーリズム先進地南城市フィールドワーク

■公開授業
社会人受講生には「修了証書」授与

■主な講義内容
・ヘルスツーリズムの基礎知識と市場概況
・観光政策、ニューツーリズムについて
・ヘルスケア産業について
・ヘルスツーリズム各種療法について
・自治体におけるヘルスツーリズムの取組み事例
・企業におけるヘルスツーリズムの取組み事例(全国)
・企業におけるヘルスツーリズムの取組み事例(県内)
・ヘルスツーリズムフィールドワーク、体験
・ヘルスツーリズム事業展開、ヘルスツーリズム認証ノウハウについて
・グループワーク、FM南城での成果発表

主催: 国立大学法人琉球大学観光国際地域創造学部ウェルネス研究分野
共催: 一般財団法人日本健康開発財団、株式会社JTB
協力: イーストホームタウン沖縄株式会社